郷さくら美術館

館内で素晴らしい絵に囲まれながらゆっくりとした「とき」の流れをお過ごしください。一人でも、パートナーとでも。

「一年を通じて満開の桜を日本画で楽しんで頂く」というコンセプトに基づき、桜がモチーフの屏風絵作品を含めた大作十数点が常設展示される「桜百景」も四季折々の企画展に併せて魅力的。

東京中目黒、桜並木で有名な目黒川の東急東横線・日比谷線中目黒駅すぐそばに位置する美術館。中島千波画伯の作品を拝観したく訪れてから早数年、四季の折々に必ず訪問する「なじみ」の場所になっています。

ほぼ四季の変化に応じて開催される企画展。昭和以降の画家さんの個展が中心ですが、不勉強の為に存知あげない方々も多く、訪れるたびに新たな発見(勉強)を得ることができます。

その中でも印象的だったのは、加藤恵(経歴は こちら を参照 ※1)画伯の「花音-滝桜-」。郷さくら美術館の春の名物といっても良い「桜花賞」展(※2)の栄えある第一回大賞受賞作品。日本三大桜のひとつとも言われる三春の「滝桜」をモチーフにされた作品。滝桜を題材にした作品は多く見てきましたが、鮮やかな赤、そこからピンク、白と変化していく色使いが画面に広がる様は、豪華さと繊細さと艶やかさをまとめて感じられる作品です。

※2
「郷さくら美術館」で桜の季節である春に発表される、「桜」を描いた現代日本画をコンペ形式で募ったコンテスト。受賞作品は、郷さくら美術館にコレクションとして収蔵される。

(「郷さくら美術館」公式ページより)

また、「一年を通じて満開の桜を日本画で楽しんで頂く」というコンセプトに基づき、桜がモチーフの屏風絵作品を含めた大作十数点が常設展示される「桜百景」も四季折々の企画展に併せて、見える「桜」が変わります。

もうひとつの特徴である大画面であること。多くの作品が「屏風絵」サイズのため、迫力があると共に、大きい枠にも関わらず丁寧に繊細に書き込まれた一点一点を数センチの距離にまでよってじっくり拝見できる空間が、とても素敵です。

(残念ながら(笑))休日に訪れても混雑もなくゆっくり自分のペースで作品を堪能できる美術館。

三春の滝桜のお膝元郡山にも「郷さくら美術館 郡山」があるようですが、長期休館とのこと。再び開館されることを期待しています。
また、「Sato Sakura Gallery New York」としてニューヨークにもあるようで、機会があればぜひ訪れてみたいギャラリーです。

評価サマリ

総合評価
場所と空間
東急東横線・日比谷線中目黒駅に近接したアクセスの便利な場所に立地。桜並木で有名な目黒川そばなので桜の季節は大賑わいですが、それ以外のときは静かに佇む場所にあります。そして、館内は、静かでゆっくり心地よく、自分のペースで楽しめる空間。大きな作品群を、間近に寄ったり、少し離れたり、いろいろな鑑賞ができます。休日の午後に時間を忘れてくつろぐことも可能です。
入館料と特典
大人一人500円。しかし、会員登録することで企画展ごとにお知らせをいただき、それを入館時に見せることで割引+特典をゲットです。特典は、所蔵作品のポストカード。訪れる都度にお得な気分で入館できます。

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